第9回 橋を造って遊ぼう♪

これまで橋守隊では一般の方々が橋に触れる機会を増やすために、メンテナンス活動と並行して手作りでできる範囲のイベントを実施してきました。その中で色々な橋の模型を造って遊んできましたので、今回はそれらを紹介します。
最初は、地元徳山の御影石を使ったアーチ橋体験でした。本格的な支保工を使って、閉合の達成感を味わうものです。支保工を外すときの土木土木(ドキドキ)感、「カチッ!」とはまった時の達成感からくる子ども達の笑顔はとても素敵です。

エコイベントでは、段ボールや牛乳パックを使って桁橋を造りました。段ボールは色々な図柄があるので、同じ桁橋でもそれぞれ個性的なデザインの橋ができあがりました。最後にしっかり自分の名前で橋名板を設置していたのが印象的でした。

牛乳パックを使ったイベントでは、時間の都合で桁橋のみの制作を行ったのですが、参加者が、後日、折り紙で色づけして橋台や橋面まで完成させた写真を送ってくれました。このお子さんは、帰り際に「橋台や橋面をどうやって造ったら良い?」と質問してきたので、「帰り道に色々観察してみるといいよ」とだけ伝えたのですが、見事に山口県色のガードレールで仕上げてくれたようです。ちょっとした工作で橋に興味をもってくれた良い事例だと思います。

最後は土木の天才でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチが考案した橋を造ろう!というイベントで、接合剤を使わない橋の模型を造りました。親子で楽しむ姿があれば、子供そっちのけでのめり込む夫婦もあり、私はこの楽しそうな夫婦の写真を「久々の共同作業」と命名しています。

最終的には小さい模型だけでは我慢できず、ブランコまで造ってしまいました。

学生や子どもたちで協力して組立・解体し、橋を身近に感じてもらいながら遊んでもらいました。遊びをきっかけに橋に興味をもってもらえるって素敵ですね。

橋が身近なものになれば、そのメンテナンスへの理解やその担い手になってくれる人が誕生するかもしれません。その日が来るまで、猫の手として活動を続けていきます♪

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