第4回 橋守活動は体験型アクテビティ♪

今回はコラム4回目にしてやっと具体的な活動事例を書きたいと思います。1つ目の事例は周南大橋での橋守活動です。この活動では、臨港道路(港湾法によって定められ、港湾や港湾と周辺公道を結ぶ道路)に架かる長大橋をウォーキングしながら橋守体験しませんか?と呼びかけました。

周南大橋は周南市内に架かる長大橋であり、日常生活ではあまり利用することのない港湾へつながる道であることから、普段歩くことはほぼありません。そんなフィールドに非日常体験を求めた子供連れの参加が目立ちました。
主催者も参加者もウォーキングをメインとした活動になると予想していましたが、まさに蓋を開けてびっくり!排水桝には信じられないくらいの土砂がたまっていました。
よっこいしょ!と大人三人がかりで土塊を取り出す姿があると思えば、橋守グッズとなった鍋(お母さんの調理道具の鍋から子どものおままごとの鍋の第三の使い道)で土砂をすくいとる微笑ましい家族の姿がありました。彼らは、インフラメンテナンスの重要性を自身の体で体感していると思います。

一方、本橋を設計した企業からの参加もあり、建設後の経年変化を実際にみることで維持管理に配慮した設計の重要性を学ぶ姿があるかと思えば、そんな専門家に鋭い質問を投げかける小学生の姿があったのも印象的でした。

この活動で工夫した点は、2点あります。

1点目は、大型車が頻繁に通る道であることから、安全対策として、管理者である県の助言を受け、安全に配慮した歩道のみでの活動としたことです。

2点目は、活動前に建設当時の架設方法(台船一括架設)や鋼橋の製作方法の概要を説明したことです。それまでの活動で実施したアンケートに「活動対象の橋について歴史などのウンチクを知れば、より愛着をもって活動できると思う」という意見があったことによります。実際に今回の活動後のアンケートでは、「橋の架け方や造り方を学べて良かった」「橋好きが多い。色んな人がいて面白かった」などのコメントをいただきました。

周りからみれば単なる清掃ボランティア活動?ですが、参加者が“楽しみながら”活動することで、参加者にとっては週末の大切な家族の想い出の場となっていると思います。

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