森林の保護育成でCO2削減

二酸化炭素の増加が地球温暖化の原因であるとすると、第一の対策はその排出量を減らすことです。ただしすでにかなり効率化されている場合、さらに減らすことは容易ではありません。お金がかかる割に効果は低いため、やる気にならないのも無理はないことです。そこで、排出量を減らさなくてもよい第二の対策として持続可能な森林で吸収された二酸化炭素は削減と見なしてよいことになりました。ただし、持続可能な森林とは、人間が積極的に管理している森林のことです。

そもそもある森で生育できる樹木の本数には限度があり、樹木の大きさも無限ではありません。つまり吸収できる二酸化炭素の量には限度があるわけです。すでに森にはしっかり木が生えていて、これ以上森林面積を増やすこともできない日本では、林業を健全に回していくことでしか第二の方法は実現できません。

林業を健全に回すということは、植林、伐採してまた植林というサイクルを適切に回しつつ、その費用がまかなえるということです。それを実現していくために、最近では国レベルで木材利用に取り組む態勢ができつつあります。そんなこんなで最近身の回りに木造建築や木製グッズが増えてきています。

これにより実現できるのは、森林が吸収能力を持ち続けることだけではありません。得られた木材を利用すれば化石燃料の使用量削減につなげることもできるわけで、別の面からのCO2排出量削減にも貢献することができます。

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