【大阪駅】梅田すてんしょ

大阪駅。きっと大阪府外の方には、不親切な駅名ではないだろうか。
東から徒歩圏内に「東梅田」「梅田」「北新地」「大阪」「西梅田」とあり、「北梅田」という新駅も計画されている。
ここまで来たら、ほぼ「梅田」である。
1874年に日本で2番目の鉄道として、大阪~神戸が結ばれたわけではあるが、当初の構想では堂島あたりに大阪駅を置くとされていた。しかし、地域住民の大反対により梅田に作られたのであった。
低湿地帯を埋め立て、埋田を梅田と改称したのが梅田である。
ところで、「大阪」はなぜ大阪なのだろう。

大阪の地は古くから上町台地を中心として発達してきたのであるが、この台地と難波津を結ぶ坂を「をさか」とし、「小坂」と書いたようである。
しかし、「小」より「大」がええんとちゃうか!と考え、「大坂」にしてしまおうと考えたのが、大坂を寺内町として発展させた本願寺の蓮如である。
そして、江戸の末期から明治にかけては「大坂」「大阪」が混在するのだが、これは「土に返る」と読めてしまうことにより、「大阪」と書かれるようになったという。
しかし読みは「おさか」「おざか」であったようだ。

さて、その「おさか」から「おおさか」への変遷はいつ?となるのだが、明治の頃、梅田すてんしょ(停車場)の車掌さんが、お客さんに聞こえやすい発声で「オーサカ、オーサカ」と言っていたことが始まりであるとも言われている。
「すてんしょ」も外国人技師が「station」と言っていたところから来ているため、あながち間違いではないのであろう。
今も進化を続けていて、飽きない街である。

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